ゴールデンウィークが明けてしまった。楽しい時間が過ぎていくのはあっという間。
でも、振り返ってみると、一年が過ぎゆくのも早かった。
去年のゴールデンウィーク明けに、私は乳がんの告知を受けた。
4月の終わりに受けた検査で、「結果はゴールデンウィーク明けに」と言われ、去年は不安なゴールデンウィークを過ごしたことを覚えている。「でもまぁ大丈夫だろう」と思いながら。
診察室に入ると、「今日はお一人ですか?」なんて聞かれ、「いつも一人なんだから当たり前でしょうよ」と思ったのと「そんなこと聞くってことは、結果が良くないのね」と悟ったのが同時だった気がする。
告知は淡々とされ、それを受け止める私もすごく淡々としていた。「ふーん、そうなんですかー。へぇー。」って感じで。今思えば、「クラスⅤ」、「浸潤がん」、「センチネルリンパ節」、「術中迅速病理」、「骨シンチ」などなど、初めて耳にする単語だらけで、医師の説明が頭を素通りしていたからかもしれない。
「そのうち息子にきょうだいを」と思っていた私としては、気がかりなのは、出産に関すること。「子宮の病気じゃないんだから関係ないだろう」と思いつつ「出産には影響ないですよね?」と聞いてみたところ、答えは「あります。」だった。乳がんを告知されたことよりも、もう子供が産めなくなるかもしれないという可能性の方が何十倍もショックだった。
「じゃぁ、今すぐ妊娠しますから、もう一人、出産を終えてから、乳がんの手術じゃだめですか?」とアホな質問をしたっけ。もちろん即効却下されましたけど。
「告知を受けると頭が真っ白になって、その後のことは何も覚えていない」なんていう状況をよく耳にするけど、私はいろいろと覚えている。
ちょうど、その日は、病院がコンピュータの新しいシステムを稼動させた初日で、医師もその他のスタッフもなれない操作になんだかとてもあたふたしていた。いつもならイライラするはずの私が、それを横目で見ながら、「もしかしたら、このあたふたで、データが誰か他の人のものと入れ替わってしまったのかも。このがんのデータは私のものではなく他人のものかも。」なんて希望を抱いてみたり。
夫に「ガンだった。ガーン。」というおやじギャクなメールを送ってみたり。
結構、余裕のある自分のようだったけど、でも、すべては、本能が「落ち込むな!元気だせ!」って精一杯、自分を励ましていたんだって思います。
告知1年記念(そんな記念日はいらない!)を迎えて、なんとなーく、当時を振り返ってみました。
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